Oct 24, 2008

第3章

『実例で見る日米コミュニケーションギャップ』 西田ひろ子著 1989年出版 大修館書店
pp126~132
人前で個人的な意見を述べることに関して日米では大きな違いがあるそうだ。
アメリカ社会では、自分の意見を明確に述べることができる者が高く評価される。つまり、アメリカでは、一人一人が自分で判断し、自分の意見を持ち、自分の問題を解決し、自分のものを持ち、そして、自分の考えに基づいて行動する社会なのだ。
日本人は自分の意見を述べるということに慣れていない。だが、自分の意見を述べない日本人の習性は外国人に責任回避、臆病、自主性がない、意見がないなどと誤解されている。
授業の仕方も違う。日本では先生は一段高いところから生徒に教えている。生徒は少々わからない事があっても黙って聞くのが当然だと思っている。つまり、先生は話す一方で、生徒は聞く一方なのである。しかし、アメリカでは、たとえ授業中であってもわからない事があった場合はすぐに先生に質問したり、授業に積極的に参加したりして、先生とのコミュニケーションを密にしている。これが当たり前なのだそうだ。

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