「実例で見る日米コミユ二ケーシヨンギヤップ 」 西田ひろ子著 1989年出版 大修館書店
pp14~16 日本人がアメリカ人に受けいれられないと思うルールの例。
自国のコミユ二ケーシヨンルールに従った日本人の言動を積極的に良しとする場合(好意的)と好意的でも批判的でもない場合(中立的)及び相手が外国人ということを強く意識し、自国のルールに従った言動を批判的にとらえる場合はさまざまだ。全体的に見て、日本人の方がアメリカ人より日本のルールに従った日本人の言動を批判的にとらえていた。日本のコミュニケーションルールはアメリカ人には通じないと思う場合のほうが多いようである。日本人が通じないと思ったルールは次の通りであった。1、大家の挨拶 2、お茶に招待される 3、七時に招待される 4、店屋ものでもてなす 5、料亭でのもてなし 6、部下を家に招待する 7、男女の行動様式 8、休日を返上して働く 9、雇用契約 10、ガールフレンドを紹介する
11、忘年会より試験 12、タクシー運転手との会話 13、沈黙である。この中でアメリカ人批判的であったのは7、男女の行動様式と8、休日を返上して働くのみであった。つまり、この結果からわかる事は、これらの状況でアメリカ人がそれほど批判的には受け取らなかったことである。
日本人に対するアメリカ人の姿勢
アメリカ人が好意を持って受け止めたルール
アメリカ人が好意を持って受け止めたものには、対人関係を円滑にする挨拶、もてなし方、もてなされたほうのルール、さらに対人関係に関するルールを扱ったものである。具体的には次のようなものがある。。1、引越しの挨拶 2、大家の挨拶、 3、七時に招待される 4、食べ物をすすめる
5、店屋ものでもてなす 6、交通事故の見舞い 7、日本式セールス 8、部下を家に招待する
9、ガールフレンドを紹介する 10、上司への歳暮 11、選抜 12、タクシー運転手との会話
13、デート後の挨拶である。これらの回答でアメリカ人の人は好意的に思った度合いが、2割強から7割であった。日本人が好意的に思った度合いが2割を超えたのは10、交通事故の見舞い だげだった。この結果から見て、アメリカ人は日本のルールに基づいた日本人の行動を好意的に見ていることがわかる。
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