Feb 12, 2007

2006 TESOL Submissions

2006 教育法 課題

How to improve your English-1

2006春学期課題

What do you think you should do to improve your English?


My English hasn't improve[improved] as I thought it would. Even though I have studied it for about 6 years, it's difficult to speak it fluently. I often wonder why. However I found out the answer thanks to this class. In this way, I have learned lots of interesting things.

First of all, word order is [the] most important when it comes to writing English. I had never thought of the difference of the[in] word order between English and Japanese. For instance, the subjects and the objects are required when composing in English. It's impossible to translate Japanese directly. I found the answer in the paper [article]“The English expressions thought from Japanese”; we should compose[organize our thoughts] in Japanese first, and then translated [translate them] into English. If you do this, you would be able to clearly find the difference of word order between English and Japanese. I have never tried such a way when composing[writing] in English. I always wrote English without thinking in Japanese, but now I've decided to change my way of writing. I will think in Japanese first. Before writing it[?], I would think them[?] in Japanese.

Secondly, [mechanisms of] the brain has a close relation [are closely related] to learning foreign languages. I had never thought that the brain is [was] important when learning [a] language. I have heard that people can memorize five to nine words at a time. So I memorize [I'm memorizing (?)] at least five words every day. Now I enjoyed [I'm ejoying] memorizing [words], because I know how the brain works. It is said that practice is more important than reasoning in learning [a] language, but I think theory is also important. I'd like find out more about the relationship between the brain and language.

Finally, I'd like to say how I can father my studies in language study, [carry on my language study; ] I should memorize the words one by one, composing [writing in] English in addition to reading [English] aloud English. Since, [Because] I like American movies.[,] I can watch my favorite movies over and over. I would continue the repetition. I think I should continue repeating this method. P[p]racticing until I can use the words maturely and spontaneously.
2007/02/12 06:52

2006 TESOL Submissions

2006 教育法 課題

自動化の必要性-1

2006春学期課題

英語を身につける上での自動化の必要性

  言葉に関して知識があっても、その言葉を経験し、言葉に触れることがなければ、あまり役に立たない。経験だけが言葉を身につけることを可能にするのであっ て言葉の知識だけでは言葉を学べないのである。人間の脳はパターンを学ぶのがとても得意であって、あまりにも巧みなものだから、自分でも気が付かないうち にパターンを学習することができる。私の場合、日本語は知らないうちに話せるようになっていた。難しい言葉でなければほとんど理解する事ができる。しか し、英語はそうはいかない、と今までは思っていた。英語科教育法の授業によって私はある程度英語も理解していることに気が付いた。なぜなら、簡単な英文や 外国人の先生の言う事が理解できているからだ。私は中学生までアルファベットも書けなかったのだが、ある教育熱心の英語の先生に出会い、徹底的に基礎的な 知識を詰め込んでもらった。実は中学のその時にしか英語を真剣に勉強していない。それ以後はいつも勘で英語を答えていた。「なんとなく」という感覚でやっ てきた。そのため中学生に英語を教える時に私はどのように彼らの質問に答えればいいかわからない。しかし、それは中学の時にある程度の基礎知識を自動化し たからなのかもしれないと考えるようになった。それ以上の英語力は私にはない。だからCNNのニュースは 聞き取ることができない。英検1級の文章は読めない。それは脳の自動化ができていないからだと考える。Girlという英単語を見れば女の子のことだとわか る。しかし、proeuthanasiaなんて言葉はさっぱりわからない。これはこの言葉が自動化されていないからだ。*これは自動化以前に、知識がインプットされていないということでしょう。[Yamauchi] 活字を人間が理解できる認知情報に変換する処理をボトムアップ処理といい、人間の脳の中にある知識を活用して行う読解処理をトップダウン処理という。【読解過程】だけでなく【聴解過程】にもボトムアップ処理・トップダウン処理はある。 [Yamauchi] ◎トップダウン処理ができるようになるためにはボトムアップ処理が「自動化」されていることが必要になってくる。それでは自動化するためにはどのようにすればいいのか、考えていきたい。

 まずは、ダブルインプットである。聞きながら読む事で二つの働きを一度にする事ができるため言語学習の理解度が高くなるのである。 例えば、ex・・から始まる言葉と言われたらこのスペルで始まる単語がいくつか思い浮かべる事ができる。このうちどの単語が正しいのかは知る手がかりはな い。しかし、スポーツに関連があるとなれば、すぐにexerciseという言葉を思い浮かべることができるだろう。これを「語彙の導入」といい、限られた 情報から単語を推測する能力である。言語を学ぶ場合、この「語彙の導入」は必要不可欠であろう。私は全くアラビア語がわからない。私の目の前でアラビア人 が話している。私は一切理解する事ができないと私の脳は意識している。この状態でこのアラビア人が急に途中から日本語を話し出しても私には理解する事がで きないだろう。脳がアラビア語だと意識しているからだ。これがもし初めから彼が途中から日本語を話す事がわかっていれば理解する事は可能かもしれない。こ のような事が言葉を予測できるとできないの違いと言える。脳が予測を働かせていれば受動的な読み方、聞き方ではなく創造的な読み方、聞き方ということにな る。この事が脳のパターン化を使ったことの証明となる。ダブルインプットから外れている?[Yamauchi] このパターン化を聞くだけでは使えなくても読めば使えるという場合があるだろう。これがダブルインプットなのである。もし聞くのと読むのとを同時に行え ば、音では単語を聞き間違えても、書かれた文字が助けとなってその誤りを訂正してくれる。それに、ダブルインプットだと言葉が二度繰り返されるので、一つ だけを行うよりも、音や単語を全部拾う事が容易になるのだ。また、ネイティブスピーカーにとって読むことは視覚面だけでなく、脳の音声部分を使うことなの である。つまり、ネイティブスピーカーは読むと同時に音が浮かぶという事である。私達が日本語を読むのと同じなので、ごく自然な事であるとわかる。読め る=発音できるという脳になっている。ところが、英語だと意味はわかっても読めない単語がある。これはまだボトムアップ処理ができていない事を意味する。 活字を見て、その意味的情報や音声的情報を長期記憶からよびおこす事がボトムアップ処理である。これを自動化するためにもこのダブルインプットを利用して いこうと思う。なぜなら二つの異なる感覚器官を通じてインプットすると語彙の理解度がずっと高まるからである。

 次に繰り返しのインプッ トである。繰り返しとは脳が何かを記憶するのに値するか否かを判断する方法の一つである。例えば、次の日、単語テストがあって一晩で50の単語を覚える。 テストではある程度覚えていられたとしても、テストが終わればすぐに忘れてしまう。それと同じで一度だけ覚えても忘れてしまうのが人間である。しかし、そ の同じ単語テストが毎日続けられると嫌でも忘れない。中学生の頃、覚えるわけでもないが英語の歌を授業の前に歌っていた。それを今でも覚えている。また、 私はピアノを習った事がないが小学生の頃、1フレーズだけ完璧に弾けるようになりたいと思って練習したのを何年もピアノに触っていない今でも弾く事ができ る。繰り返すことによって脳に一度インプットしたデータをもう一度確認するチャンスを与えることになる。それが脳に深く作用し、忘れなくなり応用として使 えるようにもなるのである。人間の記憶のしくみは、短期記憶と長期記憶のシステムからなる。短期記憶は、約15秒以内にその90%が忘却される特性をも つ。一度に記憶できる数にも制限がある。一方、長期記憶は出来事や知識の記憶を含み、記憶量はほぼ制限が無いといってよい。短期記憶は長期記憶への転送に かかわると共に、新たな情報を一時的に保持し、さらに長期記憶の情報を検索する役割をも担っている。ワーキングメモリとはいわゆる「短期記憶」の概念を拡 張したものであると考えられる。◎ワーキングメモリと言語活動とは深い関わりがある。例えば、暗算問 題を解く場合など、あることがらをほんのわずかな間だけ憶えておかなければならないことがある。目標に向かって情報を処理しつつ一時的に事柄を保持するは たらきをしているのが、ワーキングメモリである。文を読む際には、知識やエピソードをもとにした長期記憶の検索をすすめながら単語や文を理解しているので ある。ワーキングメモリの容量には制限があるため複雑な会話などをするとそれだけでワーキングメモリがとられ他の単語が記憶できなくなってしまう。人間の脳はとてつもなく有能で感嘆してしまう。

  そして、記憶のインプットである。覚える事、記憶する事でそれが脳の経験となって言葉を発展させる原料となるのでる。しかし、言葉の意味だけを記憶しても 脳が言語を学ぶ助けにはならない。その言語の具合的な例が脳にしっかり残り、脳がそれらを使ってさらに知るべきことを学んでいく事が必要なのである。難し すぎない程度で日常使うフレーズとは少し違うものを記憶するといい。それを繰り返していく事で今までまったく理解できなかった英文が理解できるようになっ ていく。一つのフレーズ、一つの文章だけでもいいので暗唱できるようになる。そうする事によって英文を書く際に驚くほど役に立つのだ。この事は私の経験で もある。私は英文を書くのが苦手で書きたい事をどう書けばいいのか、読む事や聞き取る事ができても書く事ができない。そんなもどかしい気持ちになった経験 が山ほどある。そんな時に暗唱を進められた。すると一つの文を暗唱できるようにすれば以前よりすらすら書けるようになった。それがなぜなのかわからなかっ たが、この記憶のインプットのおかげだと気付く事ができた。また、ある程度記憶して脳にデータを蓄積させないとトップダウン処理を用いる事ができない。脳 は、一つの情報がインプットされれば、自動的に関連情報が呼び出される仕組みになっている。トップダウン処理はこの蓄積されたデータを用いて、行間を読ん だり、知らない単語の意味を文脈から類推することも含まれている。文章の内容にかかわる背景や一般常識にも深い関わりをもっている。トップダウン処理とボ トムアップ処理を相互して使う事で読解できるのである。I am a student.という文を読解する場合、Iという単語を認識し、その単語の音声情報と「読解」や「読むこと」という意味情報を長期記憶のなかから取り出 す。そしてamがIの後ろにあることでIが主語だとわかる。そして、studentという単語を認識し、studentがIの補助的役割であるとわかる。 また、I=studentだと理解することもできる。トップダウン処理とボトムアップ処理は活字を読む際には絶対不可欠なのである。また、忘れてならない のが単語認識である。最小限の認知労力で処理するためには自動処理のレベルまで到達しなければならない。つまり単語をみて無意識で単語の意味を認識するレ ベルである。このレベルで複雑なトップダウン処理を流暢にできるレベルになると言える。

 英語を活用できるようにするためにはボトムアッ プ処理が「自動化」されていることが必要である。日本語は無意識に理解できるのに、英語はできないのは自動化できていないからである。そのためには聞きな がら読む、繰り返し記憶することが大切である。脳に新しい経験をさせることによって脳の働きをより活発化させる事ができるのである。ただ、英語を教える側 の人間になるのであれば自動化している事が妨害になる事がある。すでに自動化できているものは意識しにくいからである。自分にとって分かっていて当たり前 だと思う事も学習者にとってはなんでそうなるのかわからない事がある事を留意しておかなければならない。この対策として、新しい言語を勉強することが良い とされている。自分がどのように英語を覚えていったのかがわかるからである。言語と脳の関係を学ぶことができて勉強が少し楽しく感じることができた。これ からもこれらの知識を活かして英語を学習していこうと思う。

2007/02/12 06:47


2006 TESOL Submissions

2006 教育法 課題

文法の重要性-1

2006春学期課題

言語によるコミュニケーションにおける文法の重要性


  英語は日本語よりも文法を重視する言語だと言える。文法とは意味を伝える規則である。また、文法用語を覚えることが文法を学ぶことではない。それに文法用 語を多用しすぎると英語学習者にとって学ぶことが楽しくなくなる。コミュニケーション能力とは、音声や文字を使い、相手の言うことを理解し、自分の意思を 伝えることである。文法規則を知らないままで、コミュニケーションは不可能である。母語をしっかり身につける以前の年齢なら自然に英語を身につけることも 可能だが、母国語(日本語)が固まってしまった年齢においては、英語を学ぶときには文法を学習し、文の構造を把握できるようにしなければならない。一度母 国語が身についてしまうと、外国語を学ぶ際にこの母国語が「干渉」してその習得を困難にしてしまう。これを母語フィルターと言う。これが存在するがために 外国語を習得するのは難しいのである。このため英語という新しい言語を読めるようになるための訓練が必要なのである。訓練するためにはどのような方法が良 いのだろうか、また英語学習者に対し指導する場合、どのような点に留意する必要があるのだろうか。

 文法を学ぶ訓練の一つとして英文を分 析する方法がある。表現を学び、会話を聞くのももちろん必要な学習なであるが、文の構造を把握して読めることが外国語としての英語を学ぶうえでの土台とな るのではないだろうか。読解は苦手でもいいから、会話さえできればいいという場合でも同じである。なぜなら「会話」というからには相手の話を聞いて理解し なければならない。読んでわからない文章が、聞いたらわかるということはあまりないだろう。しかしここで気をつけなければいけないのが決して文法のための 文法を勉強して英文法そのものを研究しなければならないということではない。文法では説明がつかないことだってあるのだから、そこは内容が把握できれば問 題ないのではないと私は考える。文の構造が把握できるということは言い換えると、基本的には文型と、文の中に使われているすべての単語の役割が分かること である。ここで言う「役割」とは、主語・目的語・修飾語などと呼ばれているもののことで、役割を把握するためには、その単語の品詞が分かっている必要があ る。その上で、主語になるものは名詞や名詞相当語句であるといった知識を利用し、文の構造を把握するわけである。英文の意味は構造(構文)によってかなり 決まってくる。構造の把握ができるようになると、英文を読むことに自信がもてる。逆にこの訓練をおろそかにしていると、いつまでたっても勘で読むことにな るのである。ずばり今の私である。もし英語を教える立場になるのであれば、きちんと説明できるようにならなければいけない。これからは私自身も英文を分析 して読んでみようと思う。

 そして、英語学習者が文法を嫌わないように文法規則の機械的な説明は避けるべきである。文法を指導する際、単 なる暗記とならないように今までの知識と関連させ、なぜそうなるのかを納得させる指導が重要である。文法はコミュニケーション能力を育成する重要な要素で あり、コミュニケーションを成り立たせるための大切な道具であることを学習者に示すことも大切である。学習者の意識によってつまらない文法も役に立つ興味 深いものに変わるだろう。もちろん無味乾燥な練習にしないための配慮が必要なのは言うまでもない。「コミュニケーションのための文法」という視点を忘れず に、「題材の提示方法」や「生徒への声掛けの仕方」を工夫していけば、単なる機械的な練習とは全く違った学習に出来る。また、実際に英語を書かせたり話さ せたりする活動を通して、文法知識の定着を図る指導も留意するべきことである。文法演習で獲得した知識を正確なものとして定着させるために、日常生活の中 で実際に使われる場面を想定しての様々な練習が効果的なのは言うまでもない。「実践的コミュニケーション能力」の指導が重要視される今こそ、文法指導の大 切さを再認識すべき時ではないだろうか。例えば、I left her weeping alone.を訳す場合、「私は一人で泣いている彼女の元を去った。」と訳してはいけない。Weeping aloneを現在分詞のカタマリにして「名詞修飾」と考えてherにかけると前述のような訳になる。しかし、人称代名詞を形容詞が修飾することはできない からおかしいとわからなければならない。正しい訳は、「私は彼女を一人で泣かせておいた」となる。このような間違いをしないためにも文法をしっかり学習す る必要がある。

 私も文法嫌いの一人である。中学、高校で英語の授業が楽しいと感じたことが英語の歌を歌ったときだけである。しかし、中 学の時、徹底的に文法を教えてくれた先生がいてくれたおかげで英語嫌いならずにすんだ。基本的な文法をきちんと理解していれば応用がきくからである。会話 にする場合でもネイティブからみればおかしな使い方でも伝わる英文を創作できる。コミュニケーションできるようになりたいのならやはり文法は大切である。

2007/02/12 06:39


2006 TESOL Submissions

2006 教育法 課題

音声指導-1

2006春学期課題

日本人学習者に英語の音声指導を行う際、どのような点に注意して訓練すべきか

  言語音は、有声音と無声音あるいは母音と子音という観点から分類する。母音とは肺から送られてくる呼気は口腔内で摩擦を伴うほどの妨害を受けず、自由に通 り抜けることによって作られる音である。母音を発音するのに大切な音声器官は舌である。しかし、この舌の位置を確定する事は容易でない。例えば、舌の前後 の位置や舌の上下の位置によって母音は分類される。唇の円唇性による分類、舌の動静による分類などがある。学習者に対し、舌の位置を教える事は母音を発音 するためには必要な事であろう。さらに英語の母音は、日本語よりも多い。そのため、日本人の英語学習者は、日本語の母音で英語の母音を代替するために、英 語らしい発音に近づくことができないことが多く、指導上のポイントとして留意しておくと良いだろう。

 子音は、母音とは異なり、呼気が音 声器官による妨害を受ける事によって作られる音である。子音は一般に次のような3つの基準によって分類される。1)声帯の振動の有無2)調印点3)調印様 式である。喉頭部にある声帯が振動すれば「有声音」になるし、それが振動しなければ「無声音」になる。例えば、[p][b]は調音点も調音様式も同じだ が、声帯の有無によって区別する事ができる。調印点とは発音する際に使う場所の事である。例えば、動く音声器官として唇、舌、軟口蓋、口蓋垂があるがそれ らがどの場所で接触したりどの場所へ接近するかにより異なる音が作られる。例をあげると、上唇と下唇を使う両唇音[p][b][m]や歯茎音の歯茎と舌先 を使う[t][d][s]などである。調音様式で分類するとは、口腔内や喉頭における空気の流れをどのように変えるかによって、同じ調音点でも異なる音に なる事を意味している。例えば、音声器官を狭め、そこを通りぬける気流が摩擦を伴うようにして作る音である摩擦音の[s][z]や、上の歯茎に舌先を完全 に接触させ、呼気が舌の両面から流れるようにして作る音である側音[l]などがある。また、上の前歯と下唇とを接して調音する音である無声唇歯音では [f]、有声唇歯音では[v]の類は日本語にはない。これは英語特有の発音であるため[v]を[v]と発音する傾向があるため気をつける必要がある。ま た、日本語は、原則として、1つの音節が1つの子音と1つの母音との組み合わせからなっているが、英語は子音を連続して発音される「子音連結」がある。例 えばNext station is Osakaでは、下線部分が連結している。また、英語には隣の音の影響を受けて、音が繋がったり、音を発音しなかったり、音が同化する。これらの音の変化 はリスニングの訓練で大きな障害となる。例えば、音の連結の例としてin Americaは日本語では「インアメリカ」であるが、英語の発音だと「イナメーリカ」となる。音の脱落の例としては、don’t knowは「ドントノウ」ではなく「ドウンノウ」となる。音の同化の例は、have to の発音が「ハフトゥ」となる場合である。[v] が[t]に引かれて[f]となるような変化である。ゆっくり話された英語だけを聞いている学習者にとってネイティブのスピードでこれを聞き分けることは難 しい。そのためネイティブの速さに慣れる訓練が必要となってくる。
 
 英語の強勢には語強勢と句強勢、そして文強勢がある。日本語はお経 のように話しても意味が通じるが英語はそうはいかない。例えば“extremely important documents”という句を強弱なしで読まれる事はない。一番強く強勢を置くのはdocumentsでその次はextremely, importantとなる。何が一番重要とされているかをくみ取る事が英語には必要なのである。英語は語の強弱によって意味を変えるからである。強勢のあ る音節は強く、長く、はっきりと、また、逆に強勢のない音節は、弱く、短く、あいまいに発音する。また話し手の感情的状態や態度によって強勢の位置が変わ るため、さらに日本人には理解しにくいのである。日本語の場合、ことばの高い・低いで意味が変わる。例えば「はし」という単語がある。これを「は」を高く 発音すると、地方によって違いはあるものの、ごはんを食べる時の「箸」を意味となる。つぎに、「し」を高く発音すると、「橋」を意味する。また、どこも高 く発音しないと、「端」を意味する。また、日本語の強勢がない部分は声が小さくなるだけではっきりと聞きとりやすい。日本語の特徴は英語と違って音の高低 を重視する。ここが英語を日本語の大きな違いと言えるだろう。これらを打破するためには英語の強勢のルールに気づき、慣れる訓練をしなければならない。

  英語の文には抑揚、リズムと呼ばれる音の高低がある。これらの音の高低によって語の意味を変える事にはならないが、話し手の心的態度を表すことができる。 高い音から低い音にしていく下降調や疑問文などに使われる上昇調、また話し手が他に何かを示唆したりする時などは下降上昇調で話される。さらにくわしく述 べると、例えば阿付加疑問文の場合、2種類のイントネーションが考えられる。話し手が内容について確信があり、それに対して聞き手の確認や同意を単に求め る場合は下降調が使われる。例文として、"It’s fine today, [fall]isn't it?"となる。他方、話し手があまり内容について確信がなく、それに対して聞き手の答えを必要とする場合は、上昇調が使われる。例文として "This is expensive, [rise] isn’t it?”となる。日本語には強勢もリズムも英語のような特徴はない。
 
 日本人学習者に英語の音声指導を行う際、以上のような点に気をつける必要がある。

2007/02/12 06:09


音声指導-2

日本人学習者に英語の音声指導(発音,リスニング)を行う際,どのような点に注意して訓練すべきか説明しなさい.


1. 母音

 英語には、日本語と同じように独自の音体系が存在する。母音は、口腔内での奥行きや広がりが深くて広い。日本人の英語学習者は、日本語の母音で英語の母音を発音するので、英語にちかい発音が出来ないことが多い。このことにまず留意する。

 Ex) 英:apple [pl] 日:apple [あっぷる] 

/a/ の発音が英語と日本語では異なる。英語では口を横に広げるが、日本語では口を縦に広げる。このような違いが他にも多々ある。

2. 子音

  まず、日本語と英語では子音の調音法が異なる。「し」の発音にも、英語には数種類ある。例えば、SeeとSheでは調音器官が全く異なるが、日本語発音で は[シー]「みる」と[シー]「彼女」は同じところで調音されている。まず、ここを認識させることを留意し、次に英語には「子音連結」と呼ばれる子音の連 続があることに留意する。

 「子音連結」は子音の連続を、一続きの音連続として発音するもので、語の語頭、語中、語末に現れる。英語で は、音節の母音の左側に最大3つ、右側に最大4つの「子音連結」が生じる。日本語においては、ア行以外で一つの音節につき一つの母音と子音からなり、英語 にあるような「子音連結」はない。そのために生じるカタカナ発音には、充分に気を配って指導する必要がある。

 Ex) scream 英語発音[skri:m] 

日本語発音[sukuri:mu] 日本語発音は、子音の後に必ず母音が来ている。このような発音にならないよう、調音法の違いに留意して指導する。

3. 音の変化

  日本人英語学習者は、きれいに発音されたものを聞き取っていることが多く、自然な発話にはなれていない。自然な発話には、音が連結したり脱落したりする。 隣の音の影響を受けて繋がって聞こえることを連結といい、綴りには書かれていても発話されていないことを脱落という。また、同じような音に変化する同化と いう現象も見られることがある。これらの現象を踏まえて指導する必要があると考えられる。

 Ex) It is not unusual to be loved by anyone. It is not unusual to have fun with anyone,

ここでは、赤字で記してある部分が連結、青字で記してある部分が脱落、下線部が音の同化を表している。このように、通常話されている会話の中で、音の変化は頻繁に起こっている。

4. 強勢

  日本語で強勢を置きたいときは声を高くしてあらわすが、英語においては強弱をつけて発音する。日本語は高低型言語であるのに対し、英語は強弱型言語であ る。そのため、強弱による音の変化が見られる。強勢はアクセントとよばれ、語強勢、句強勢、文強勢、がある。高低型言語を話す日本人学習者は、この英語に 見られる強勢を無視してしまい、平板に発音してしまうことがあるので、英語として理解されないケースがある。指導する際は、平坦な発音になっていないか留 意しなければならない。

 Ex)日:火曜日までに提出しなさい。「火曜日」が高めに発音される。
   英:Hand in this report by :Tuesday. "Tuesday"が強く発音される。

英語のTuesdayを高く読んだとしても、それは強勢とは言わない。英語において強調をしたい場合は、必ずアクセントのある位置に気をつけるよう指導する必要がある。

5. リズム
*英語のリズムは、強勢と抑揚を合わせたものと考えること[Yamauchi]

  リズムは、リスニング指導の上で特に注意を払うべき箇所である。リズムの役割は、話者の感情を表したり文の意味を左右したりするといった、聞き取る上で必 要な情報を多く含んでいる。リズムを聞き取れなければ、話者の感情や文の意味が通じないので理解するのに障害が生じる。語、句、節にも一定のリズムや強勢 があるように、文の中でのリズムが非常に重要な学習ポイントである。

 Ex) I know(*) it.  

"know" に強勢がおかれ、I(私)がどうなのかを説明するキーポイントを表している。この部分を平坦に読んでは感情のない文になるので、どこを強くするかきちんと指導しなければならい。

2007/02/12 06:25


音声指導-3

日本人学習者に英語の音声指導(発音,リスニング)を行う際,どのような点に注意して訓練すべきか説明しなさい.


  日本語のア行ア、イ、ウ、エ、オの5つだけは1つの母音のみから成り立っているが、それ以外は、1つの音節が1つの母音と1つの子音との組み合わせで成り 立っている。それゆえ、日本語は、英語に見られるような子音連結は存在しない。また、日本語は、母音の数が5個だけだが、英語は、10個以上である。ま た、子音の場合も同様に日本語と英語の数は違い、日本語は、10個以上であるが、英語は、20個以上である。その上、発音に関しては、母音の場合、口腔内 での使い方が日本語と比べて違う。例えば、日本語のアと英語のappleのaを比較する場合では、口の広げ方が英語のaの方が横広がりで、口の形が違うの で発音の仕方も違う。これらもまた、子音の発音の仕方にもいえることである。例えば、日本語のブと英語のb、vを比較する場合では、調音器官と調音点が違 うことから、全く一緒の音ではない。日本語のブはbには、似ているが、vとは、全く異なった音である。以上のように日本語と英語の母音と子音の違う点を考 慮した上で、訓練するべきである。例えば、日本語に全くない音、/v,θ, ð, r, l, ə, æ/などを特に重点的に練習させる、などである。また、日本語の音節は大部分が母音で終わるが、英語では子音のみで音節が終わるので、母音の前後に、複数 の子音が続くことがある。それゆえ、英語の特徴的な子音連結を身につけるためには、特に、日本語の特徴であるア行以外では、1つの子音と1つの母音である 音のように発音しないように心がけるべきである。要するに、英語を発音する際に、子音の後に余計な母音を入れないよう、発音するように訓練することであ る。

 次に、自然な発話においての音の変化についても注意しながら訓練しなければならない。英語の音声変化の中でも、特に、連結、脱落、 同化に注意しなければならない。なぜなら、これは、日本語には、見られない変化だからである。連結とは、put itのように、語尾が子音+語頭が母音のときに起こる音声変化である。また、脱落とは、want to のように同じ音が重なるとき(この場合は、破裂音のtが重なった。)に起こる音声変化である。他にも語尾、語頭に子音と子音が続くとき、破裂音や摩擦音が 続くときと摩擦音と破裂音が重なるときに前の音が省略される。子音と子音が続く例を挙げると、told me やcalled meなどの下線部の音が脱落する場合である。そして、同化とは、did you(did+you)
/dʒd ju/が破裂音である/d/と接近音である/j/が同化の音声変化で/dʒʊ/になり、結果として、/ dɪdʒʊ/と発音する。このようにとなりあった音同士の影響により、どちらかあるいは両方ともに生じる音声変化のことである。以上のように連結、脱落、 同化の3つの点に重点を置き、訓練するべきである。

 最後に、英語と日本語の強勢アクセントとリズムが違うので、その点について注意しな がら訓練しなければならない。まず、強勢アクセントについて述べようと思う。強勢とは、音節上におかれる音の強さである。強勢には、語強勢、句強勢、そし て文強勢がある。語強勢は、語の固定した位置にある強勢で、句強勢や文強勢は文脈や話し手の感情に応じてその位置を移動させる強勢である。そして、英語 は、強弱型言語であり、その強勢の場所に強弱をつけて発音する。一方、日本語は、ある箇所を音の高低によって特徴づける高低型言語である。例えば「はし」 という単語がある。これを「は」を高く発音すると、地方によって違いはあるものの、ごはんを食べる時の「箸」を意味する。また、「し」を高く発音すると、 「橋」を意味する。また、どこも高く発音しないと、「端」を意味するといったものだ。この様に日本語は「どこが高いかによって意味が全く変わる特性を持つ 言語」なのである。それゆえ、日本人は、生まれてから今の年令まで、ずっと無意識に「どこが高いか」に耳を澄ましてきたことになる。そういう「高低を聞き 取ろうとする耳」を持つ日本人が、英語を学ぶ上で突然どこも高くない英語を聞いたら、「どこが高いか」と聞き耳を立ててもどこにも注目できないまま、あっ という間に英語は通り過ぎてしまう。その原因は、やはり音の区切り方、拍の違いである。英語は、強勢がほぼ等しい感覚で生じる強勢拍リズム型であるのに対 し、日本語は、フランス語などと同様に、各音節がほぼ同等の長さをもつ音節拍リズムである。音の区切りは、「音節、Syllable」と呼ばれる。これ は、基本的に母音の数で、音節の数が決まる。例えば、英語ではみな一音節の単語も、日本語に入ると母音が挟まれたり、長い母音の/i:/を「イイ」と2つ の音節、2重母音(英語話者にとってはこれで一つの母音)の/ai/ を「アイ」のように2つの音節と解釈するため、英語のstrike は1音節であるが日本語のストライクでは5音節である。他にも、英語のbolt /boult/、speed /spi:d/、strike /straik/が1音節に対し、日本語のボルトは3音節、スピードは4音節、ストライクは5音節である。さらに、日本人のアクセントは、基本的に「高 低」である上に、英語を読むときに、母音のアクセント記号のところで、上げたり下げたりしてしまうと、欧米人には、とっても聞きにくい発音になってしま う。勿論、アクセントが音節にあることが分かっていれば、辞書を使ってその単語のアクセントを覚えていけばそれほど支障はないとも言えるが、一つ一つの単 語が、英語全体のリズムを形成するので、やはり、注意して覚えたいものである。そこで、英語の学習の初期段階は、単語一つ一つのアクセントを徹底的に刷り 込み、次に文全体を読んでいくときの英語のアクセントを刷り込む、という過程を踏むべきである。

 これらの日本語と英語の発音の違いなど を訓練させる特に良い方法としては、英語の音楽を聴くことや映画を観ることである。特になまりがあまりない英語の発音のミュージシャンの曲を何度も聴くこ とや、同じ監督の映画をいくつか観ることが好ましい。何回も繰り返すことが重要である。なぜなら、子どもが母語を身につけるとき、同じことを何度でも言 い、同じ言葉遊びを何度も繰り返し、同じ本を何度も読み返し、同じビデオを繰り返えす。これらの繰り返しをすることで自然に学習しているのである。

2007/02/12 06:32